T氏です、さすが内村選手個人総合40連勝で決めた9連覇!既に個人総合では内定!
内村 離れ技5発完遂で圧勝!「すごくいい演技」観客あおるしぐさも
体操の全日本種目別選手権最終日は25日、群馬・高崎アリーナで男女決勝が行われ、鉄棒で内村航平(28=リンガーハット)が離れ技5発の新構成を完遂し、15・750点で優勝した。
5月のNHK杯で個人総合での世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)の代表を決めたキングが、スペシャリストが集う種目別でも圧巻の演技を披露した。「離れ技を5個入れても安定感は変わりませんよ、というところを見せたい」。屈伸コバチをつかむと、カッシーナからコールマンを連続で実施し、ゲイロード2、ヤマワキと成功。着地も止めると、何度も両腕を振り上げて観客をあおった。内村は「すごくいい演技だったので、もう少し拍手を下さいと思って」と笑っていた。
世界選手権代表の白井健三(20=日体大)は床運動で5連覇。平行棒を15・550点で制した田中佑典(27=コナミスポーツ)らが代表候補に入った。内村、白井以外の最大4人の代表は強化合宿を経て、各種目の世界ランク上位選手が9月上旬に選ばれる。
女子の跳馬と床運動は宮川紗江(17=セインツク)が制し、平均台は寺本明日香(21=中京大)が優勝して世界選手権代表に決まった。女子は5月のNHK杯で既に村上茉愛(20=日体大)と杉原愛子(17=朝日生命)が代表を決めていた。
内村「世代交代」まだ!個人総合40連勝で決めた9連覇
世代交代はまだ許さない。内村航平(28=リンガーハット)が、4月の全日本の持ち点と合わせ合計172・900点で9連覇。5種目を終えて白井健三(20=日体大)に0・5点リードされたが最終種目の鉄棒で逆転して個人総合の連勝を40に伸ばした。白井とともに代表に決まった世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)では前人未到の7連覇に挑戦する。
キングは描いたイメージを具現化する。演技だけでなく、結果でも。5種目を終えて、トップの白井との差は0・5点。点差は知らなかったが、置かれた立場は分かっていた。「床運動で離されて、あん馬とつり輪で巻き返して跳馬と平行棒でちょっと負けて、鉄棒で巻き返すストーリーだった」。14・450点が必要な状況で、離れ技を全て決めて14・800点をマーク。鮮やかな逆転劇で、9連覇&個人総合40連勝の金字塔を打ち立てた。
「今できる精いっぱいのことをやると決めて、それができた。集中力を切らさずにできた」
プロ初戦となった4月の全日本。予選は平行棒で失敗してまさかの4位だった。白井ら96年生まれが予選上位を占め、世代交代がクローズアップされたが、決勝では10連覇を達成。全日本後、佐藤コーチに言った。「なんか世代交代って言われているけど、俺、ここから上がるんだけどな」。この日は平行棒のDスコアを落とし、6種目大きなミスのない演技を披露。「体力的には全然、問題がなかった。しんどいなと思ったけど、全日本よりは全然マシ」と振り返った。
体操界ではベテランの28歳。20歳の白井について「かなり勢いを感じている」と話す一方で、「まだ追い越されないように、日本を引っ張っていける存在でありたい」と続けた。7連覇が懸かる世界選手権までに、Dスコアをこの日の34・6点から36点に上げる予定。「世界選手権の個人総合は十八番なんで、いろんなことを(白井に)教えられるんじゃないかな。今年に入って2試合やったので、次はもう大丈夫と読んでいる。演技構成も頭の中で出来上がっている」。描く黄金のイメージを、キングは大舞台でも具現化する。
▼世界選手権代表選考 今年は団体戦は実施されず個人戦のみで枠は男子が最大6。個人総合で行う全日本と5月のNHK杯の得点合計上位2人の内村と白井がまず代表に決定。残りは全日本予選、NHK杯、6月の全日本種目別選手権の予選、決勝の各種目で最高得点を獲得した選手、種目別優勝選手の中から強化合宿を経て9月に決まる。
内村航平、白井健三に加え田中佑典ら代表候補へ
<体操:世界選手権代表選考会兼全日本種目別選手権>◇最終日◇25日◇群馬・高崎アリーナ◇男女決勝
男子決勝が行われ、鉄棒では内村航平(28=リンガーハット)が、圧倒的な演技で15・750点の高得点を出し、優勝した。屈伸コバチ、カッシーナからのコールマン、ゲイロード2、ヤマワキ、と5つの離れ技を成功。着地まで完璧に決めると、観客の声援をあおった。「まだ世界選手権でやるかは分からないが、自信になる演技だった」と満足そうに振り返った。床運動では、白井健三(20=日体大)が15・550点で5連覇を達成。
全日本選手権、NHK杯の結果、今大会の決勝の結果を受け、日本体操協会は、10月のカナダ・モントリオールで行われる世界選手権の代表候補を発表。既に個人総合で内定している内村、白井に加え、床運動で谷川航(順大)、あん馬で杉野正尭(鹿屋体育大)と亀山耕平(徳洲会)、つり輪で武田一志(徳洲会)、跳馬で佐藤巧(徳洲会)、安里圭亮(相好体操ク)、平行棒で田中佑典(コナミスポーツ)、鉄棒で宮地秀亨(茗渓ク)の8人が選ばれた。種目別の4人は、代表合宿を経て9月に決まる。
まとめ
- 離れ技5発の新構成を完遂し、15・750点で優勝した。
- 4月の全日本の持ち点と合わせ合計172・900点で9連覇。
- 5種目を終えて白井健三(20=日体大)に0・5点リードされたが最終種目の鉄棒で逆転して個人総合の連勝を40に伸ばした
- 種目別の4人は、代表合宿を経て9月に決まる。
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