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プロフィール
渡辺(渡邊) 和也(わたなべ・かずや)
生年月日: 1987年7月7日
出身地: 兵庫・西宮市。29歳。
陸上歴: 兵庫・西宮市立深津中1年から。
高校: 報徳学園高で2年連続全国高校駅伝に出場。2年3区5位、3年3区2位で4位、5位入賞に貢献した。
実業団: 2006年に山陽特殊製鋼に入社。10年に四国電力、13年に日清食品グループに移籍。
日本代表: 11年日本選手権5000メートルに優勝し、同年の韓国・大邱世界陸上に出場(予選落ち)。
自己ベスト: 1500メートル3分38秒11(日本歴代2位)、5000メートル13分23秒15(同12位)、1万メートル27分47秒79(同23位)。
大学: 昨年11月、東京国際大人間社会学部人間スポーツ学科に社会人入試で
合格。今年4月に入学。
家族: 両親と兄。
身長/体重: 172センチ、57キロ。
経歴
06年に兵庫・報徳学園高を卒業後、山陽特殊製鋼に入社。以来11年間、実業団ランナーとして活躍した。
四国電力に所属当時は高級車を所有しており、13年から昨年までは高給で知られる日清食品グループに所属。
社会人として独り立ちしていたが、学生として新たな道を走り始めた。
11歳年下の女の子にタメ口使われるも…
「生活は慣れました。みんなに気を使われている感じはしますが、僕も寮の掃除などチームの仕事を一生懸命にやっています。授業も面白い。駅伝部以外の一般学生の友達もできた。11歳年下の女の子にタメ口を使われますけど、それも楽しいし新鮮です」
自己ベストは現役学生トップ
実績は突出している。11年の日本選手権5000メートルを制し、大邱世界陸上の日本代表に選出された。
当時、立て続けに記録した1500メートル(3分38秒11)、5000メートル(13分23秒15)、1万メートル(27分47秒79)の自己ベストは外国人留学生も抑え現役学生トップ。ただ、現実は冷静に捉えている。
「ランクトップの意識は全くない。今はそのタイムでは走れないから。絶好調だったあの時を100%とすれば、今はまだ30%。これから挑戦者として上を目指していきます」
日清を退職した理由
多くの選手が引退する30歳を前に一念発起
渡辺は7日に30歳の誕生日を迎える。多くの長距離ランナーが現役引退、あるいは引き際を考え始める年齢で東京国際大に入学した。
「多くの人がこの年齢になって…と思うかもしれませんが、将来、指導者になるために大学でもう一度、勉強したかった。30歳くらいで引退する選手もいますが、僕よりも年上でガンガン走っている選手もいる。僕もまだまだやれる、と思っています。年齢への引け目はない」
過去に同じようなケースは?
箱根駅伝の年齢制限 1992年大会までは27歳以下という年齢制限が設けられており、86年大会で28歳だった駒大4年の大八木弘明(現監督)は出場できなかった。
戦前や現在は年齢制限がなく、39年大会に33歳131日で出場し、5区区間賞に輝いた村社講平(中大)が最高齢とされている。
東京国際大の現状
1万メートル8人の合計タイムで争う全日本大学駅伝関東予選会(6月18日)は14位で、9位までの本戦出場権を逃した。
全日本のシード6校を含めた単純計算で現時点の序列は20番目。箱根駅伝(シード10校、予選会10校)へボーダーライン上で、20キロ10人の合計タイムで競う予選会ではギリギリの戦いとなる。
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